No 025 修那羅峠(長野県)~石神仏が立ち並ぶ峠~
修那羅峠(長野県)
しゅらなとうげ
●長野県築北村~青木村
●標高 930メートル
「地元の人たちが「しょならさま」と呼ぶ修那羅山安宮神社を目指す。修那羅峠に着き鳥居をくぐってなだらかな坂道を歩いていく。しばらく歩くと安宮神社に着く。参拝をすませ裏山を散策する。路の両側や木の根元など、いたるところに石仏や石神が鎮座している。みな柔らかい表情で優しく問いかけているかのようだ。このさまざまな石神仏が、合わせると800体とも1000体とも言われ、まるで森の彫刻展であった。
一体一体をゆっくり眺めながら散策する楽しさが修那羅峠にはある。この神社は幕末の頃、修那羅大天武命と言う修験者が雨乞いや加持祈祷を行い、村人たちから信頼を得た。その後、人の道や道理を教えていった。その教えに従った村人たちが子宝の神社として崇めた。
いつか子宝神社として広まっていき、地元のみならず遠方からも願掛けに訪れた。その願いが叶ったお礼に石仏を彫り寄進した。そしていつの間にか今の数に増えて行ったと言う。今も若い夫婦や親娘が安産の祈願に訪れる姿をみかける。科学や医学が発達した現代でも親が子を思う気持ちはむかしと変わらない。
★修那羅峠へのアクセス
・中国自動車道山口ICを降り山口市内から県道62号で坂堂峠へ。峠から萩の松蔭神社へは車で約30分
★周辺の見所
・参勤交代にも使われた歴史の道萩往還や松蔭神社で吉田松陰を知ることができる。
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