No 019 長谷峠(岡山県)~瀬戸内海の島々を眺望する峠~
長谷峠(岡山県)
●岡山県岡山市南区飽浦~玉野市上山坂
●標高 129メートル
瀬戸内海の島々を見渡せる金甲山(403メートル)を目指し長谷峠を越えて行く。金甲山(きんこうざん)には平安時代の武将、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の伝説がある。文の菅原道真、武の坂上田村麻呂と言われ、武勇の征夷大将軍は日本各地でその伝説が今も伝えられている。この地を通りかかった坂上田村麻呂は由加山の鬼退治に、自分の金の兜をこの山に捧げ、戦勝を祈願したことで金甲山と云われている。
田村麻呂伝説は、奥羽の蝦夷退治や、鈴鹿峠の山賊退治など全国にあり、その数が知れないほど多い。一行は、瀬戸内海に浮かぶ美しい島々を眺めながら戦いの合間のひと時の安らぎを覚えたに違いない。
現在の金甲山は、テレビ局の中継基地としての働きで、大きな電波等が何本もそびえていた。眼下には瀬戸内の青い海原に、直島や、豊島、映画「24の瞳」で知られる小豆島などが浮かび、暖かな潮風に吹かれながら、のどかなひと時を過ごせた。
★長谷峠へのアクセス
・山陽道岡山ICで下車、岡山市内を過ぎ、児島湾大橋を渡り金甲山へ
★周辺の見所
・金甲山から眺望する瀬戸内の島々や、峠を降りて岡山ブルーライン(県道397号)のドライブウェイ。
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