No 008 知床峠(北海道)
知床峠(北海道)
●北海道目梨郡羅臼町~斜里町
●標高 740メートル
最果ての峠、知床峠を目指して国道334号を北上して行く。アイヌ語の地の果て「シュレ・トク」が知床になったと云われる。知床の連山が少しずつ大きく見えてきた。ウトロの海岸でオホーツク海に沈む夕日をながめながら明日の知床峠に思いを馳せる。
午前3時、まだ明けないなかを峠を目指して出発する。しばらく走っていると斜め前方に黒く大きなものが動いている。目を凝らして見るとヒグマだった。まさかこんなに早く遭遇するとは思ってもみなかった。そして、ヒグマはゆうゆうと闇の中に消えていった。
峠に着くと羅臼岳(1660m)が眼前に広がる。知床富士とも呼ばれる羅臼岳は、真っ白い残雪とまぶしいほどの新緑とのコントラストが美しかった。峠の眼下は雲海で遠くに国後島が見えていた。峠の風景を堪能したあと羅臼の町に向かい降りていくと、途中に無料の露天風呂やキャンプ場があった。
エゾシカが目と鼻の先を歩いていく。信じられない大自然が知床だと分かった。キャンプ場は関西や関東のくるまのナンバーも多くたくさんのキャンパーが知床の大自然を味わっていた。2005年7月、知床半島は貴重な大自然が世界遺産に登録され、日本の宝になった。
★知床峠へのアクセス
・札幌方面から北見斜里町を越え国道334号(知床横断道路)で知床峠へ。ただし冬期は閉鎖される。
★周辺の見所
・手つかずの大自然とヒグマやエゾシカ、キタキツネ、蝦夷リスなどの動物、鮭や昆布などの海産物。そして良質な温泉がたくさんある。
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