No 006 大菩薩峠(山梨県)
韮ヶ峠(高知県))

大菩薩峠(山梨県)

冬の大菩薩嶺 冬の大菩薩嶺
●山梨県甲州市~小菅村
●標高  1,897メートル

  東京都と山梨県を結ぶ青梅街道(国道411号)は、渓谷の道で山々の春の新緑や秋の鮮やかな紅葉を楽しみながら走れるドライブコースである。山梨県の甲州市に入り県道211号で大菩薩峠を目指す。高度を上げながら山道を走ると駐車スペースが大きくとってある。ザックを担いで登り始めた。名前からして険しい山道かと思ってきたが、途中山小屋で休憩も出き、手ごろなハイキングが楽しめた。
 大菩薩峠の名前の由来は、平安時代の武将である源義光(新羅三郎)が峠越えの際、八幡大菩薩に武勲を祈ったとされることによりそう呼ばれるようになった説が有力である。峠に着くと数人のハイカーが100名山のひとつである大菩薩嶺(2,057m)に向かって登って行った。あいにく雲が厚く晴れ渡ることが出来なかったが、天気のいい日には南アルプスの山々や富士山が遠望できると聞いた。


雪化粧の大菩薩峠 雪化粧の大菩薩峠
 中里介山著「大菩薩峠」が1913年から1944年までの31年間に渡り都新聞、毎日新聞、読売新聞に引き継がれて執筆され愛読された。新聞により大菩薩峠の名は全国に知られ有名になった。幕末、主人公の机龍之介と言う侍が各地に現われ活躍する小説だが31年もの間読まれながら、未完のまま終わった。それにしてもあまりに長い小説である。時代がのんびりとして許されたのか、面白くて終わらせるのが惜しかったのか今では考えられないことである。文学の中で、誰もが楽しめる大衆小説と呼ばれ始めたジャンルの先駆けになった作品である。

大菩薩峠map

★大菩薩峠へのアクセス

・中央高速道路で勝沼インターで下り国道20号、国道411に抜け登山口に入り県道201号で登って行く。冬季は閉鎖されるため徒歩で3時間ほどかかる。

★周辺の見所

・大菩薩嶺に向かう登山道は緩やかな道で歩きやすい。福ちゃん荘や介山荘の山小屋での休憩も楽しく出来る。


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