No 004 新道峠(山梨県)
新道峠(三重県))

新道峠(山梨県)

1340枚の棚田が広がる丸山千枚田敷 登山口から10分足らずで新道峠に着く
●山梨県笛吹市芦川町~富士河口湖町
●標高  1,576メートル

 霊峰富士山を眺望できる峠は数多い。御坂峠、籠坂峠、三国峠、乙女峠、箱根峠、サッタ峠など数え始めたら、みるみる指が埋まっていく。そんな中でも新道峠からの展望は言葉に言い表わせないほどの美しさが待っている。眼下に河口湖をはさんでそびえ立つ富士山は、見事と言うほかない。普段は日本人を意識しないが富士山を見るときは、日本人として生まれて良かったとさえ思えてくる。特に夜明けのドラマチックなパノラマは体の中から感動が湧きたつ。
 古来より二つとない山として「不二山」あるいは「不尽山」と呼ばれていたが、鎌倉時代あたりから、現在の呼び名「富士山」が用いられたようである。江戸時代まで、女人禁制の霊山で、登山どころか山にも入れなかったと云う。昔も今もその美しさに惹かれ、絵に描かれ、歌に詠まれて来た。特に江戸時代の版画の発達と流行で富士山は大いに描かれ、庶民の旅心を誘った。現代は絵もそうであるが、写真としての被写体に選び、生涯のテーマとして富士山に向き合うカメラマンも多い。


夜明け前の幻想的な富士山 夜明け前の幻想的な富士山
 中央道の一宮・御坂ICで下り、御坂道(国道137号)の御坂トンネルの手前を右折して、蕪入沢上芦川林道に入り高度を上げて行く。多少狭いところもあるが1,5車線ぐらいの道幅があり林道といっても走りやすい。りんどうの群生地を越え終点には駐車スペースがある。登山道を登ること10分足らずで新道峠にたどり着く。ただ冬季は、林道が車両での走行が閉鎖になるため、徒歩で雪道を登ることになる。それでも疲れを忘れさせるほど美しい雪化粧の富士山の展望が待っている新道峠である。          

新道峠map

★新道峠へのアクセス

・中央自動車道、一宮・御坂ICで下り、国道137号御坂トンネルの手前の林道蕪入沢芦川線で終点まで(冬季は閉鎖されるため徒歩)

★周辺の見所

・新道峠の手前にスズランの群生地があり6月から7月にかけて可憐なスズランが見れる。四季を通じてハイキングに適している。


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