No 002 国見峠(宮崎県)
国見峠(宮崎県)
●宮崎県 椎葉村~五ヶ瀬町
●標高 1080メートル
壇ノ浦の戦い(1185年)に敗れた平家の落人たちがこの国見峠を越えて、秘境と呼ぶにふさわしい椎葉村に住み着いたと云われる。
椎葉村には、平家の鶴富姫と、追っ手である源氏、弓の名手の那須与一の弟、大八郎との悲恋が今も語り継がれている。平家の残党狩りを源頼朝の命令で山深い椎葉まで討ちにやって来た那須大八郎だが、栄華を誇った平家のあまりにも貧しい暮らしぶりに、弓を引けず、逆に作物の作り方や狩の仕方などを教えているうちに、平家の鶴富姫と恋仲になる。そして鶴富姫が身ごもるようになるが、鎌倉幕府より帰参命令が来る。
「男子が生まれたら生まれ故郷の下野の国(栃木県)によこせ」と言い残して去って行った。生まれてきたのは女の子で親子が会うことはなかった。
今も椎葉村には鶴富姫が住んだとされる鶴富屋敷や、平家の神楽、芸能が受け継がれている。
★国見峠へのアクセス
・阿蘇方面から国道265で約90km
・宮崎市から小林経由で約100km。路が細いので要注意。
★周辺の見所
・毎年11月10日前後の土、日を挟んだ3日間、平家祭りが行われる。
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